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2007年09月04日

酒造りの考え

そういえば、新聞の切り抜きの整理をしているとあらためておもしろい記事がありました。

「感覚の世界 データで挑む」~日経新聞~
千葉県の神崎酒造蔵。1689年創業の酒蔵をついでまだ10年だが、腕は折り紙付き。東京国税局管内の鑑評会では吟醸辛口部門で九年連続優等賞を受賞している蔵である。だが高田(現在:酒造工場長)杜氏の修行をしたことがない。それまで「ハードディスクの製造装置や大型機械の設計をしていた」という機械屋だった。「これからの酒造りは装置産業が主流になり、品質管理が重要な時代になる」と社長が考え、以前ともに働いていた高田を引き抜いた。最初は杜氏と一緒に酒を造ったが、そこは経験と感覚の世界。米を蒸しあげたときの状態で麹の造り方を決めるが、「ちょっと硬ければこれくらい」といった調子で要領は一向につかめない。そこで思い切った。翌年から素人の社員だけで造ることにし、酒造りの指標を探り始めた。頼りになるのは「清酒製造技術」という教科書だけ。だが「なんとかなる」と高田は思っていた。ハードディスク事業は特許侵害などの恐れからうかつに他社製品を参考にするわけにもいかず、しるべなき道だった。酒造りは教科書があるだけまし・・・。試行錯誤を繰り返すうちに米の含水量や麹の酵素量などが酒造りの重要な指標になることを突き止め、データベース作りに乗り出した。誰でも同じ品質の酒を造れる時代がそこまで来ている。

いろんな蔵元がいろんな経験を元にして自分の世界を築いているんだなぁとあらためて思いました。
私はどんな世界を築くんだろう・・・。
次の造りが楽しみです。  


Posted by 蔵元8代目 at 16:34Comments(20)